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2014年12月3日水曜日

スクラッチ上達の心得 ⑩


【スクラッチ上達の心得】

第10回

スクラッチ上達の心得について僕の経験と思い出を元に書きます。


スクラッチ上達の心得

ユーチューブ等を見ているとあれもかっこいい、これもかっこいい、どんどん目移りしてしまったりしませんか?スクラッチも他の楽器同様色んなジャンルがあり、色んなスタイルがあります。例えば2枚のレコードを使うビートジャグリング、1枚のレコードをこするスクラッチ、それぞれにシンプルな曲2枚でビートのテンポを遅くするビートダウン、かっこいい曲2枚を繰り返すスタイル、AHHH~というチェンビのみで頑張るスタイル、楽器のフレーズや、声のネタをはめるスタイル、というように、本当に様々です。



初心者の段階で目移りしてしまうと、結果的に広く浅く、基本的なテクニックを身につけるのが困難になってしまう恐れがあります。



そこでおすすめは、自分のこれと決めたものを完全コピー!やり方が分かるだけじゃなく、細かい音の質感まで出来る限りコピーしてみましょう。その途中で他のスタイルに目移りしたときが頑張りどころです。かたくなに完全に飽きるまでやりきりましょう。



僕はチェンビ1本でやるスタイルに影響を受けたので結局今もそのままですが、他のスタイルの飲み込みも早いです。一つのスタイルやテクニックをきちんとやることによって色々なスタイルやジャンルに対応出来るんじゃないかと思います。



過去を思い出すと、絶対そういう事をしていました。1ヶ月以上同じビデオに入ってるスクラッチだけ見続けて頭の中で同じスクラッチが鳴り響いていました。自転車のハンドルにフェーダーを付けるというのも当たり前にやっていました。



自分の頭の中に音が鳴っていないと、どういう音が出るのか分からない状態で擦ることになるので、うまく行きません。逆に頭の中で音が鳴っていれば、もし手が動かなくても「それっぽい」感じになるので、それでいいんじゃないかとすら思ってます。例えば、ギターのチョーキングの時に眉に皺を寄せる感じです。



スクラッチ上達の心得シリーズは色々精神的な部分から練習のこつなど書いてきましたが、結局は完全コピーなのではないかと思い当たりました。



頭の中でビシバシ擦ろう。



みなさんの暮らしに、ちょっと擦りを。



塾長、宮島。

2014年7月18日金曜日

スクラッチ上達の心得 ⑨


【基本が出来たと思ったら】

第9回

手癖のメリット、デメリットについて僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 

フレーズをたくさん覚えて、その引き出しを増やす事は非常に大切です。リズムに対してしっかり乗ることも出来ますし手が早く動くようになれば、ある程度どんな曲にでも合わせることが出来ます。何より人前に出たり、緊張した場面でもいつもとほぼ同じテンションでビシッと決められるようになります。


デメリットは、フレーズを覚えすぎると、例えばとても切ないコードが鳴ってる曲だったりテンポの割にはゆったりとした雰囲気のドラムパターンだったりした時にも、いつものフレーズが出てしまうということです。


スクラッチ以外の楽器と競演したりしたら、周りの雰囲気に合わせるための即興性が必要になると思います。


初心者から2、3年はたくさんの手癖をつける事がとても大事だと思います。細かいところまで研究して、自分が気になる音の流れをコピーしたり、作り出したり。もちろん出来ない技や、難しいコンボも覚えましょう。だいたい4年くらいたつと、それなりにスクラッチは出来てくるのでそこから、どのように練習していくかが大切だと思うんです。


第8回のマンネリと話が似てくるのですが、手癖をなくして即興性を高めるために必殺「練習しない練習法」に行く前におすすめトレーニング方法です。


まず、自分の知ってるパターンをすべてめちゃくちゃ低い音で出すとします。マーキングのシールが1cmから2cmの範囲でやります。今までレコードを離して戻すという動作が出来なくなります。続いて同様にめちゃくちゃ高い音で出します。最後に高くしたり低くしたりランダムに行います。今までなんとなく聞いたことのあるフレーズの雰囲気がぐちゃぐちゃになって出来なくなったり、かっこ悪くなったりすると思います。そこから、新たな雰囲気を模索してみましょう。


簡単に言うと、無茶して失敗するような練習をしてみようと言うことです。今までかっこよくまとまっていたフレーズがとたんに合わなくなったり、繋がらなくなったりします。しかしその経験が、いざというときに即興で音を繋げるチカラになるのではないかと思う訳です。


これは本当に独断と偏見です。手癖だらけでマンネリしてしまっている人向けです。「練習しない練習法」に行く前に是非試してみてください。

2014年5月3日土曜日

スクラッチ上達の心得 ⑧


【時には大胆な方法で!】

第8回

マンネリと楽しさについて僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ⑧

どうしても同じ繰り返しのパターンから抜けられない。もうマンネリで飽きてきたよ。なんてことは当然ありますよね?


おそらく3年とか4年とか練習した方は、だいたいそんな風に感じてしまうのではないかと思うのです。


もちろんこの「スクラッチ上達の心得」シリーズにたくさん色々な方法を書いてきました。そのお勧めはきっと役に立つはずだと思っています。それを実践していただきたいと思ってはいます。


しかし、僕はどうしてもマンネリになってしまった時や、これ以上練習を続けると自分のスクラッチが悪くなると思ったときは奥の手を使います。


それは「練習を徹底的にやめる」ということです。誤解の無いように言いますが、上達のために練習をやめるのです。僕は2ヶ月くらいはやめます。といっても塾があるので一生懸命練習しないという程度です。そのかわりよくスクラッチのことを考えるようにします。そして、自分がどういうスクラッチでマンネリしてたのかをぼんやり忘れるのです。


そうして、久々にスクラッチを頑張った時には楽しさを感じられます。さらに、今までどんな風に擦っていたか思い出そうとしてる時に(頭で)若干面白いアイデアがひらめいたりしますし、何より自分が上手くスクラッチ出来てかっこいいと思えたりします。


要するに楽しくなるのであります。


この「練習しない練習法」は、技の安定感やリズムにちゃんと合わせてできる上級者向けです。


手が勝手にやっちゃう音を聞いている状態=マンネリ、頭で考えた音を出そうとしてる状態=楽しいアドリブ、ということなんじゃないかと思います。これは、手が動きやすくなり過ぎてる状態を一度少し不自由にさせる作戦です。


そのまま飽きちゃって本当にやめないようにしっかりスクラッチのことを考えて過ごすというのがとても大事です。

2014年3月17日月曜日

スクラッチ上達の心得 ⑦


【寝起きに「とりあえず」やるかね】

第7回

練習の効果的な時間帯について僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ⑦

難しい技に取り組んでいる時などは、手が思うように動かない時はありますよね?


特にドゥルチキのドゥルの時の手が固まってしまう状況。2クリックフレアのフェーダーが思うように動かない状況。変形の2クリックや3クリックの右手左手のバランスが合わない状況。など、分かってはいるのに出来ない!という状態です。


そんな状況で練習していると、1日中やっても出来なかったのに翌日の午前中ひょいっと出来て、また翌日出来なくなるなんて事はありませんか?「わずかな糸口を見つけている」という一進一退な日々です。辛いです。


僕の経験によると、寝起きの午前中に「とりあえずやってみるか」という気軽なテンションの時に出来て、夜になって「さっきまで出来てたのにー(怒)」というテンションの時は全然出来ない、という現象がありました。


午前9時→あれ?調子良いな。気分いいぞ。
午後1時→もっとこうすれば切れ味が安定するかも。
夕方4時→あれ?おかしいな。全然切れない。
午後7時→午前中は出来たのになんでだ?
夜10時→こんなんじゃ気になって寝れないよ!
夜中1時→敗北感しかない。


これは僕だけでなくみんなに当てはまるのではないかと思っています(科学的根拠はありません)。こういうのが1日という長い時間じゃなくて、数時間のうちに起きちゃう人もいるかもしれません。


アドリブの難しさとは全く別で、技やテクニック面の問題は頑張り過ぎてはいけない。ということなんじゃないかと思うのです。頑張り過ぎると、結局失敗を一生懸命練習してしまうのでどんどん出来ない状況に陥る可能性があると思うのです。


しかしやらなければ絶対出来ないし…


という事で、難しい技やテクニックに直面したら、午前中、もしくは寝起きに近いぼんやりした状況で「とりあえず」毎日やってみる、というのが一番いいと予想しています。


仕事の前にちょいとスクラッチ。学校のまえにちょいとスクラッチ。こんな戦法はいかがでしょう?うまくいけば出来る自分として、1日を愉快に過ごせるかもしれませんよ。

2014年3月5日水曜日

スクラッチ上達の心得 ⑥


【自分専用を作ってみるべし2】

第6回

音質とやる気について、僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ⑥

現在はデジタルDJ時代なので、コスリネタも新品そのものの音質でこすり続ける事も可能だと思いますが、やはりアナログ独特の「サアア」と削れた音がちょうどいいなんて事はありませんか?


スーパーシール等の擦りネタを新しく買い替えると意外とギラギラした音で擦ってると、なんか少し恥ずかしい気持ちになったりしませんか?


僕は「サアア」の削れた音込みで初めてコスリネタなのだと思うのです。ちょうどいい音を超えて聞こえにくくなったり、最初のところだけ削れ過ぎたり、スクラッチ用レコードには旬の時期があるのです。


音だけでなく、真ん中のラベルのところも指が当たるところの色が薄くなったり、ボロボロ剥がれてきたり、マーキングのシールも長く使ってると味が出てきたりします。


まさに愛着のある大切な1枚になるのです。


僕は、自分専用の生徒さんには絶対に使わせない大切なスーパーシールを持っています。


スーパーシールで主に使うのはAHHHとFRESHだと思うのですが、FRESHがAHHHに比べて少し大きい音なので、同じ音量になるまで全ての溝を均等に削るために数ヶ月を要して作った大切な一枚なのです。


AHHHでも、始まりのところと終わりのところが同じクウォリティーでサアアって削れてます。このレコードは「ここぞ」という時だけ使います。まさに自分専用に育成した「旬」な時期の擦りネタなのです。


マーキングのシールも緑色って決めたりもしてました。大会用にはこだわりのシール貼ったりして他のレコードと区別したりもしてます。


要するに、1つのレコードに愛着を持ってよい気分で練習すると上達に役立つのではないかと思うのです。


是非みなさんも、自分専用スクラッチレコードを毎日こつこつ削りながら愛情を込めて作ってみませんか?

2014年2月25日火曜日

スクラッチ上達の心得 ⑤


【たまにはお出かけしてみない?】


第5回

気分とフレーズについて僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ⑤


まず、ある程度練習を積んだ状態だとします。家で即興でスクラッチ練習していると、覚えたフレーズや気に入ったフレーズがポンポンっと出てきます。もちろんたくさんフレーズがあると色々出来ます。そんな中、たまに自分でもびっくりするような妙にかっこいいフレーズが出てくることはありませんか?


あれは一体なんだったんだろう?どうやったっけ?確かこんな感じで…。うーむ。忘れちゃった…。


だいたいこんな状態になると思うのです。


僕の経験上、普段はあまり頻繁に遊ばない友達の家に何人かで集まって、交代でこすってる最中とかに「今のこすりかっこいいね!」「おおー!」「うわー、今のやられたー」とか褒めたり褒められたりしているまさにその瞬間!「ありがとう」「え?今のそんなにかっこよかった?」「だったらこんな感じのもあるよ?」という感じで、スクラッチしながらも音とは関係ないことを考えたりしていたりする状況があるのです。


いつもは、次はこのフレーズ、フレーズ、フレーズ…とギュウギュウになってる脳みそが、別の事を考えてるその時にこそ新たなフレーズが産まれてるのではないかと思うのです。


誰かとこすってるほどよい緊張と褒められた喜び、一人で家で練習してる状況とはかけ離れた環境、わざわざ電車で出かけてる自分の状態、それらが混ざってなんとも言えない嬉しい気分になれているんだと思うのです。


帰り道の電車の中なんてきっと充実感でいっぱいですよ。


普段は家で夢中にこすって、たまに会う友達の家に行ってみよう。そういう経験をたくさん積むと2倍上達間違いなし!なんじゃないかなと思ってます。


2014年1月26日日曜日

スクラッチ上達の心得 ④


【自分専用を作ってみるべし。】

第4回

機材とやる気について、僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ④


DJの練習は、基本的には自宅で一人でという状況です。ある程度(数年間)練習を続けていると、上手くなったか分からないし、自分で下手だとも思わないし、なんとも言えない気分になったりすると思うのです。要するに若干飽きてきます。


そんな時は、やはり新しい機材を買ったり改造したりしてみましょう。僕は音がいい、素晴らしい機能がついている、というよりは、安くても改造したり、シール張ったり、パネルだけかえたりできる、つまり自分用という愛着の持てる機材を自分とともに育てるような感じをお勧めしたいのです。


僕の場合、ベスタクスの06プロを色々改造して、今は愛着があるものが出来てます。始めはつまみの色を半透明の緑にして、パネルの色も変えたりしてました。あとフェーダーってずっと使ってるとつまみの色が剥げて中の色が見えたりしますよね?一時期たくさんつまみをはがして全部白くしたりもしてました。もちろん手に触れない部分は目の細かい紙やすりで綺麗に磨いて、無理やり白くしました。


時間はかかりますが、完成したときは自分のスクラッチが妙にいい気分で出来た気がしてました。


ブラックライトに当てると浮かび上がるシールをはったり、なぜかちびまるこちゃんのシールも貼ってました。


ちなみに現在教室で使ってるのは、ターンテーブルもミキサー(06)もQFOも、フェーダーのつまみやトリムの調整のつまみも、ウルトラピッチを変えるつまみさえもすべて銀色に統一してるので、非常にモダンな気分です。


ちなみに携帯電話、PSP、計算機も銀なので、ターンテーブルの近くに置いておくとものすごいモダンです。


スクラッチの上達には技術の向上だけではなく、気分的な上達も重要だと思うのです。

2014年1月21日火曜日

スクラッチ上達の心得 ③

【恥ずかしがらずにカッコつけるべし!】 

第3回

見た目と音の関係について、僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ③


上手な人って手の形やターンテーブルに向かう角度など、妙にかっこいいと思いませんか?


スクラッチの音は微妙なタッチでずいぶん音が変わってしまうので、例えばレコードをゆっくり戻すとして、小手先ですーっと戻すのと体ごとぐーっと戻すのでは音が全然違ってきます。力が入ってるチャープと軽やかな力でやるチャープでもまたずいぶん音は違います。


どちらが良いって事ではないのですが、要するに気持ちが乗っていると手つきもかっこよくしたくなるし音もイメージに近づくと思うのです。


以前の僕はD-Stylesになりたくて、まずは独特な手の形の真似をひたすらやってました。音もD-Stylesのなりきりみたいになりました。抜け出すのに大変な苦労をしたのは言うまでもありませんが。


ターンテーブルとの距離
足の角度
手の形
首の角度
リズムの乗り方
服装に至るまで


見た目に注意してみてはどうでしょう?

2014年1月18日土曜日

スクラッチ上達の心得 ②


【身近な所からコツコツと!】

第2回

モチベーションアップについて、僕の経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ②

まずは自分のライバルとなる人を見つけましょう。一緒にやり始めた友達でもいいし、学校の先輩でもいいし。


身近にいない場合はイベントなどに行って実際に上手い人を見て、勝手にライバル視してみてもいいです。


出来ればその後声をかけて友達になりましょう。


大事なのは身近な上手い人とのお付き合い(見た時に受けた印象)の中で、その人と自分の違いをよく研究しつつ、ひとつでも勝てるところを探しそこを思い切り伸ばす!ということです。


最近はyoutubeとかで色々見れるけれど、遠くにいる上手過ぎる人を見て「自分には出来そうもないな」とか思わず、実際の人の動きを見てびっくりしつつ、今度びっくりさせてやるっていう気持ちを持ってみるといいと思うのです。


そのうちライバルから褒めてもらったりするかもしれません。別の友達からは憧れられちゃったりする可能性もあります。


そうやってモチベーションをアップさせるのは、いいと思います。

2014年1月16日木曜日

スクラッチ上達の心得 ①


【練習は小刻みにやるべし】

第1回

練習の効率について、経験と思い出を元に書きます。

スクラッチ上達の心得 ①

基本的に、スクラッチは頭の中のイメージが直接音に反映しやすいと思うので、長時間何も考えずに練習してると、いつの間にか同じようなことをずっと繰り返していたりしませんか?


おそらく自分で出してる音を自分で聴いているうちに、なんとなくそれをイメージしやすくなってしまっているんだと思うのです。



結果的にそれが自分のスタイルとなっていく訳ですが、技が曖昧だったとしてもそのまま癖になってしまったり、リズムにあっていなくても気にならなくなってしまったりする原因になります。



そこで、5分くらいの間隔で小刻みに休憩しつつ、休憩中に次はこんなことしてみよう!例えば「あの技入れていこう」「全力で高い音入れていこう」「ものすごい丁寧にやろう」などと妄想を膨らませてからターンテーブルに向かい直すと、予定どうりに行かなくてもきっと練習の成果が上がるはずです。



誰かの真似して「モノマネ感覚」で思い切りなりきってやってみるっていうのもおすすめです。