2015年4月7日火曜日

カットラグ対策アイテム(ベスタクス)


どうも。



カットラグ、それはスクラッチする人にとって最も嫌なものであります。カットラグが大きいミキサーは弦が1本切れている状態のギター、皮が破れてるボンゴ、ペットボトルの蓋が無くなった炭酸飲料と同じくらい残念なものです。


最近のDJミキサーはカットラグを調整する機能が付いているものが主流で、今回の工作で作るものは古いミキサー(ベスタクスだけかも)で使えるアイテムです。


用意するものはこれです。

これだけ

ミキサー、金属を切るノコギリ、ホームセンターで売ってるやつ。

こういうやつです

のこぎりです

金具専用です


まずはミキサーのカバーを取ります。カバーが付いてない状態も、それはそれでかっこいい気がします。


これを

こう

この工作は生徒さんの発案で、生徒さん作の出来上がりのミキサーが今教室にあるので、完成の目標はあります。


これを

通常の状態


こうしたいのです。


装備!


力持ちの生徒さんが切ります。非常に小さいものを切るので、滑る滑る。

大変そうです

苦戦

足で押さえたり

古い06proにねじで固定する作戦を実行しました。

安定しました

切る切る

結構時間はかかっちゃいました


切れました。

出来ました


どうやって装着するかというならば、ねじを外して挟んで締める、ということだけです。

ここに

挟みます

OK


電源を繋いで、カットラグがどうなったか調査します。

場所的にすごい感じです


カットラグどころか、音が切れない……。もう一個切るか、ヤスリで削るかだ。

06に固定して

切る

削る


削ったのと、少し短く切ったのの2つ出来ました。

よしよし


さっそく繋いで調査しました。

絶妙

とりあえず片方だけでいいとしました


結果的にはヤスリで削ったのがぴったりでした。壁からほんの0.1mmでも離れたら音が出るという、完璧かつ最高のフェーダーになりました。


嬉しいので、スプレーでフェーダーの滑りを良くして、完成です。

ケイグのつもり

完成


左端に銀色の金具が見えるでしょうか。要するに、フェーダーが金具の部分までしか行けなくさせている、ということです。

ちょっと光ってます


一番左に押してもここまでしか行きません。

2〜3mmって感じかな

左のはがれかけのシールも気になる


気のせいか手まで良い動きになってるようです。

キンキンって感じの音です


ベスタクス(VESTAX)フォーエバーという気持ちです。

Vestax

かっこいい


テンションが上がったので、昔の05proを出してきて、新旧05proを並べて、眺めて、褒めながら、三岳で祝杯しました。

色も違うのか

達成感あり


カットラグがあると、自分が「ここだ!」と思ったところでピッと音が鳴らないだけでなく、レコードの動きとのバランスも崩れてしまいそうになるので、初心者の方は得に注意が必要です。古いベスタクスのミキサーを使っている方は是非作った方が良いと思います。16〜17年前くらいまで使われていた(と思う)アルプスフェーダーは、フワッとした音になってしまいますが、カットラグでバランスが崩れるようなことは無かったように思います。

旧05PRO

新05ProⅢ


手作りのアイテムを装備することによって、自分のミキサーに愛着を感じ、自分の相棒だという意識が生まれれば、練習の効率も上がって上達しやすくなると思います。


ベスタクス、フォーエバー。

2015年3月25日水曜日

宮島塾、規模拡大計画。

どうも。



2015年以降は規模を拡大していく予定ですので、午前中も開けることにしました。土日月火の午前中の部と午後の部で分けて、今までより人数が多くなっても大丈夫にしました。

午前の部 → 9時〜13時くらいまで

午後の部 → 17時〜皆さんの終電まで

それぞれの曜日、時間帯でだいたい5人くらいで練習するような感じになるように調節していきます。

年齢性別関係なく、初心者の方でも昔やっててもう一度やってみたいという方でも全然大丈夫です。宮島塾はバトルDJ養成塾っていう訳じゃないので、大会に出てみたいっていう方はもちろんですが、クラブでちょっと威張りたい、せっかく持ってるから少し出来るようにしときたい、など目的も様々で良いと思います。



【擦り】

主にスクラッチの技術(技)を習得することを目的にしています。たくさんの技を教えるというより「どうやれば上手く美しく出来るのか」という要領を教えています。


スクラッチ専用セット

ベスタクスを使ってます

擦り専用セットで小節に合わせて2人で交互に擦って、スクラッチ技術を高めます。宮島がそれを見てとやかく言います。



【2枚使い】

2枚のレコード(スクラッチライブも使えます)で出来るトリッキーな仕組みを教えたり、綺麗にレコードをコントロールしてリズムを一定に保つ要領を教えたりしています。

テクニクスセット

テクニクスセットは2枚使いや、大会等に出場する時に使う数分間のルーティン(出し物)を研究したり見せ合ったりします。現在取り組んでる技術が思わしくない場合、ヘッドホンで聴きながら自分で自習したりする時にも使います。



【過ごし方】

生徒さん同士で「これはこうですよねぇ」などといった話をしたり、DJ関連の書籍を読んだり、遊び道具で遊んでたり、ヘッドホンで練習していたりと、過ごし方は自由です。

実はまだ開けてません

かな書道です

シューティングウォッチ(シュウォッチ)

午前中はすっきり見えます

秋〜冬の夕方はいい眺めです

生徒さん同士で仲良くなって教室以外の場所で練習をしたり、イベントに一緒に出たりっていうのはよくあります。学校や会社とは違う共通の趣味を持つ人と知り合えるのは、良いことだと思うので、練習してる以外の時間も捨てたもんじゃないです。



【通信】

お住まいが東京じゃないという方も、スカイプを使った通信宮島塾もやっているので、大丈夫です。毎週水曜日に1対1でだいたい1時間くらい繋ぎます。パソコンとカメラ(パソコンについてるやつでも大丈夫です)が必要です。都合で休むのは大丈夫ですが、通信の場合は直接見れないというのもあって、隔週ではなく毎週繋ぎます。

こちらから見た様子

通信の良いのは、好きな時間帯に家で出来るということだと思います。宮島塾をやっている時間以外は繋げます。水曜日以外でも、仕事に行く前のちょっとした時間に繋いだり(朝活)、仕事が夜遅くまでで時間帯が合わないという方は夜中に繋いだり(近隣に迷惑がかからないように配慮しつつ)、シフト制で働いてるので休みが不規則という方は休みの日の昼間に繋いだり(距離的に来れるならたまに教室に来たりしつつ)、相談して自由に選べます。



【子供の部】

このたび、子供から小中学生まで用のちょっと低い台に置いたターンテーブルセットを増設しました。大人は椅子に座ってちょうどいいくらいです。

最近は、小学生や中学生も通ってます。宮島塾は基本的にはレコードを使うので、色んな時代の昔の曲に親しんだり、親御さんと一緒に中古レコードを買ったりするっていうのも楽しいと思うのです。

宮島塾は学習塾もやっているので(僕じゃなくて専門の先生が来て教えてます)、中学生は英単語を覚えたりしながら文武両道ならぬ文音両道を目指すのもいいかなと思ったりしてます(今のところ思ってるだけです)。

ターンテーブルはベスタクス


赤い布がポイントです


ミキサーはメロスです

DJは比較的簡単にリズムを体感出来るので、小学校に行く前の小さい子供にもおすすめです。大人のDJとは違ってリズムに合わせて身体を動かしたり、ボタンを押して曲を流してみたり、そういう部分を中心にして色々やってみようかと思っています。DJを基本にしつつ、宮島塾にある色んな楽器も自由に使って過ごせたらいいかなと思います。人生、何事もリズムが大事、ということで気軽に音楽を出来ると楽しいんじゃないかと思います。


アコースティックギター(少々出来ます)

ウドゥドラム(やり方はよく分かりません)

ミニボンゴです

まだどうなるか分かりませんが、これから子供達がDJするようになったらいいなと思って子供の部を作ってみようと考えています。親御さんや子供達の要望に合わせて行きながら子供の部を完成させられるようにしていきます。


子供の部、通常の宮島塾、通信宮島塾、どれでもいいので質問など気になることがありましたら、是非気軽にメールを下さい。

みなさんの暮らしに

ちょっぴり擦りを。

宮島塾長。


お問い合わせ
turntablecolossus@hotmail.com

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2014年12月3日水曜日

スクラッチ上達の心得 ⑩


【スクラッチ上達の心得】

第10回

スクラッチ上達の心得について僕の経験と思い出を元に書きます。


スクラッチ上達の心得

ユーチューブ等を見ているとあれもかっこいい、これもかっこいい、どんどん目移りしてしまったりしませんか?スクラッチも他の楽器同様色んなジャンルがあり、色んなスタイルがあります。例えば2枚のレコードを使うビートジャグリング、1枚のレコードをこするスクラッチ、それぞれにシンプルな曲2枚でビートのテンポを遅くするビートダウン、かっこいい曲2枚を繰り返すスタイル、AHHH~というチェンビのみで頑張るスタイル、楽器のフレーズや、声のネタをはめるスタイル、というように、本当に様々です。



初心者の段階で目移りしてしまうと、結果的に広く浅く、基本的なテクニックを身につけるのが困難になってしまう恐れがあります。



そこでおすすめは、自分のこれと決めたものを完全コピー!やり方が分かるだけじゃなく、細かい音の質感まで出来る限りコピーしてみましょう。その途中で他のスタイルに目移りしたときが頑張りどころです。かたくなに完全に飽きるまでやりきりましょう。



僕はチェンビ1本でやるスタイルに影響を受けたので結局今もそのままですが、他のスタイルの飲み込みも早いです。一つのスタイルやテクニックをきちんとやることによって色々なスタイルやジャンルに対応出来るんじゃないかと思います。



過去を思い出すと、絶対そういう事をしていました。1ヶ月以上同じビデオに入ってるスクラッチだけ見続けて頭の中で同じスクラッチが鳴り響いていました。自転車のハンドルにフェーダーを付けるというのも当たり前にやっていました。



自分の頭の中に音が鳴っていないと、どういう音が出るのか分からない状態で擦ることになるので、うまく行きません。逆に頭の中で音が鳴っていれば、もし手が動かなくても「それっぽい」感じになるので、それでいいんじゃないかとすら思ってます。例えば、ギターのチョーキングの時に眉に皺を寄せる感じです。



スクラッチ上達の心得シリーズは色々精神的な部分から練習のこつなど書いてきましたが、結局は完全コピーなのではないかと思い当たりました。



頭の中でビシバシ擦ろう。



みなさんの暮らしに、ちょっと擦りを。



塾長、宮島。

2014年12月2日火曜日

古い煙管を再生だ。

どうも。



最近、タバコをやめて煙管にしました。


3〜4年前、一度煙管を吸ってましたが、掃除中に竹の中に掃除用の棒が詰まって取れなくなってやめたという、残念な思い出があります。


今回はオークションで古い煙管を仕入れて「愛着を持ちたい」という気持ちで再び煙管に挑戦します。とりあえず3つで2000円くらいで済みました。



昭和初期って感じです


ヤニを落とすために消毒用エタノールを買ってきました。

500円くらいでした


いつも飲んでるコーヒーの入れ物を切ってエタノールを入れてみました。

ちょうどいい


エタノールを付けて擦ったらヤニが出てきて、ちょっと嫌な感じです。

うむ


竹の羅宇から雁首と吸い口をはずすのがかなり大変でしたが、回したり気合いで引っ張ったりして根性で引っこ抜きました。

ようし


エタノールでの掃除では難しかったので、思い切って煮ました。

挑戦


熱くなってヤニが少し溶けたところで、爪楊枝等で突っついてみたらぼこっとヤニ的なものの塊が取れたりして、めげそうです。でも頑張りました。

これでいいのか?


あまり綺麗になってない印象だったので、エタノールに漬けて1日置いてみました。

これが

こう


その後は、100円ショップで買ったストロー掃除のアイテムでコツコツヤニを落として、だいぶ綺麗になりました。だんだん、明治とか昭和初期とかのヤニって思ったら少しもったいないとすら思い始めてました。さらに酢やタバスコを塗って擦ったり、最終的にはピカールで磨いてみたりしてかなり綺麗になりました。

古い感じはなくなっちゃった


昔は羅宇屋という竹羅宇を掃除する専門家がいたみたいなんですが、当然今はいなくなってるので、掃除し続けるには限界があるんだろうということで、近所に偶然あった竹細工の専門店で細い竹を買ってきました。程よい太さの部分(節があるところ)などを選んで切ってから、1本はカシュー塗料を塗ってみたり、1本はハサミで表面の皮を剥いだりして、羅宇を自作してみました。

皮を剥いだ羅宇

カシュー塗料を塗った羅宇


古い羅宇も使って、軽くシャッフルした感じで組み直しました。

渦巻き模様、良い


こうなりました


羅宇はもっと長いのを作ってみたり、黒っぽいのを作ったり してみようと思います。



タバコの値段が上がってるのもあるし、普通に渋いっていうのもあるし、歴史を感じるっていうのもあるし、煙管すごい良いです。「これこれ」とか言って、煙管で誰かの頭をコツンと叩いてやりたくなります。タバコの葉っぱには燃焼を助ける成分が入っていたりするみたいですが、煙管の刻みたばこにはそういうのは入ってないらしいので気分的にしっくりきます。



掃除などで面倒ですが、これからは煙管で決まりです。

2014年11月10日月曜日

2014年、開放!宮島塾

どうも。



昨年に引き続き、今年2014年もやります。


「開放!宮島塾」


11月、12月の土曜日を開放して、夜7時くらいから終電までの時間を自由に過ごしましょう!という企画です。


行ってみたいけど、なかなか勇気が出ないという人。


ただ単にどういう所か見てみたいという人。


定期的に通うほどじゃないけど一度行ってみたかったという人。


ちょうど出張で東京に行くからという人。


理由はなんでもいいのですが、とりあえず無料で開放します!


当日はスクラッチして過ごすのも良し、気になる技術を教わるも良し、お菓子食べたりお酒飲んだりして遊ぶのも良し、自由です。一応1人で来ても大丈夫ですが、友達と何人かでというのが良いと思います。特にターンテーブルは持ってないけどレコード擦ってみたいな、なんて思ってる人にはおすすめです。

テクニクスセット

ベスタクスセット

これを機会に是非宮島塾の内部に潜入してみてください。


1人1回までってことでもないので、早めのタイミングで来て年内に何回か来ても構いません。事前にメールで連絡をください。


様子

お問い合わせ
turntablecolossus@hotmail.com


ハートのお付き合い。

塾長、宮島。

気軽に来てください